クラスタリングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
一般的には複数のコンピュータをあたかも1台のコンピュータであるように構成し、
対障害性やパフォーマンスを向上させることができる技術、というように説明されます。
具体的な構成方法としては、フェイルオーバ型、負荷分散型、
並列計算型の3種類のクラスタリングが存在します。
これらは、それぞれを構成するためのソフトウェアが市販されており、
それらをサーバーにインストールして使用することで実現できます。
対障害性を高める手法の一環としてクラスタリングが使われたりしますが、
これは主にフェイルオーバ型を意味しています。
フェイルオーバ型は、1台のノードが何らかの障害により停止した際に、
別のノードがその代役を務める方式です。
別のノードが処理を引き継ぎ、短時間のうちにユーザへのサービス提供を再開することができます。
フェイルオーバ型の構成にあたっては、フェイルオーバ時のIPアドレスの引継ぎ、
ノード間の設定やデータの同期、フェイルオーバの判断の方法などが課題となります。
クライアントはIPアドレスを頼りにサーバーにアクセスします。
クラスタリング構成のサーバーそれぞれには固有のIPアドレスが割り当てられますが、
通常使用するノードから別のノードに切り替わるとき、
普通ではIPアドレスが変わってしまい、クライアントからアクセスできなくなる可能性があります。
これを防ぐため、仮想IPアドレスを用意し、クライアントからのアクセスに使用します。
フェイルオーバ時はこのアドレスを引き継ぐことで、
引き続きサービスの提供を継続することができます。
ただ、フェイルオーバ型の構成の課題では、このIPアドレスに関することよりも、
設定やデータの同期をどうするか、どのような条件でフェイルオーバさせるか、
といった課題のほうが重要で難しい問題です。